シュトヘル

この漫画は、伊藤悠によって書かれた歴史系アクション漫画です。

おもな舞台は13世紀、モンゴル帝国が勢力を拡大していく中で、西夏(タングート)が脅かされていた時代です。その時期、シュトヘルと言う女戦士がモンゴルの兵士を襲う事件が起きていました。

現代の高校生須藤は、カラオケでスズキさんという転校生と出会ったのをきっかけに、まるで魂が乗り移ったかのようにして処刑されたはずのシュトヘルとして蘇ります。

シュトヘルは元々西夏の女性で、殺された仲間の仇として、モンゴル軍とその支配下に下ったツォグ族のハラバルを狙っていました。

そんな中でシュトヘルは、ユルールという少年と出会います。彼はツォグ族の出身であり、ハラバルの弟でした。しかし、西夏文字に魅せられ、後世に伝える担い手として、玉音同(玉でできた文字盤)をもって逃亡していました。

ユルールは、利害の一致からシュトヘルに用心棒として雇います。その後、シュトヘルも文字の魅せられ、やがてユルールと文字盤を守りたい思うようになります。

しかし、モンゴルに捕まって処刑されてしまいます。ところが、処刑されて死んだかと思われたところに、須藤の魂がシュトヘルに乗り移り、蘇生。

様子の違うシュトヘルに戸惑いながらも、ユルールとシュトヘル(須藤)は逃亡の旅を続けるのです。

個人的に好きなのが、絵です。躍動感にあふれたタッチで、時に首が跳ぶなどのバイオレンスなシーンもありますが、それがまた良さを引き立てています。ストーリーを見ても、シュトヘルと須藤の心理描写がかなり丁寧に描かれています。

そして驚いたのが、伊藤悠先生は、なんと女性の方でした。

しかし改めて見返してみると、確かにそんな気もするかのような描き方もあります。ですがやはり最初は驚かされました。

歴史もの、アクションものが好きな方にはぜひお勧めしたい作品です。