異種族レビュアーズ

人間やエルフ等々の多彩な種族が仲良く共存する世界を舞台にしたファンタジー作品となるともはやお馴染みですが、本作はそうした世界に出てくるエッチな風俗店をテーマにしているのが斬新です。

しかもただエロい設定というだけでなく、お店で遊んだ感想を、ゲーム雑誌に良く出てくる点数と寸評の二段構えの形式で形にするというスタイルがとてつもなく斬新です。主人公たちご一行はやたらと強くシリアス展開を心配しなくても良いですし、各種族の女の子たちは見た目からとにかく多彩ですがそれ以上に感じるポイントや特性などの部分が練り上げられており、その丁寧な仕事には唸ってしまうほどです。

主人公たちがアクティブな冒険者で、しかも男性(あるいは男性的な感じの種族)だけのパーティですので、女子の仲間には内緒でお店に潜入、パーティ間でカップルがデキてしまい雰囲気がまずい感じになってしまう、といった後ろめたさとも無縁ですので、まるで飲み友達同士で夜の繁華街に繰り出しているような安心感がありますね。紹介されるお店も通りいっぺんなレベルでは済ませず、どこかにひねりや種族特有の特徴などが用意されていたりしますので、読み進めていくうちに、どこかしらはお気に入りの店が見つかるはずという安心感もあります(個人的には下級淫魔さんがぎっしり詰まった部屋が色々な意味でぐっと来ましたね)。 

種族ごとの相性などの細かい部分についても配慮が行き届いているので、回が進むほどにむしろ新鮮味というかインパクトが増していくあたりが嬉しいところでもあります。いわゆるモンスター系のキャラがエッチだったりするシチュエーションが好きな方なら、迷わず買いの一冊ではないでしょうか。