パッピーシュガーライフ

「パッピーシュガーライフ」この言葉は作中によく登場する言葉で、主人公の女の子にとって真実の愛を感じられる甘い生活のようなことをさしています。
主人公は幼い少女と一緒に生活しています。
その少女のことを愛おしく思い、その生活こそが真実の愛を感じられる甘い生活だと思っているのです。
主人公は幼い頃に両親を亡くし、愛を知らずに生きてきました。
そのため、「真実の愛とはなんだろう?」と探していました。
そんな中、1人の少女と出会い、その少女のことを愛おしく思うこの甘い感情こそが真実の愛だと主人公は思います。
そのような状態の2人での生活が送られていきます。ですが、その少女を取り巻く人達と、主人公を取り巻く人達との関係が絡み合うにつれ、その生活の先に不穏な未来を感じさせています。
私がこの本を紹介した理由は、人が感じる愛情がテーマにされていて、興味深く、わかりやすく描写されているからです。
愛情にも、家族愛や友愛、恋愛など様々な言葉や形で表されるものがあります。それらを取り上げ、登場人物一人一人の愛情の違いがわかりやすく描写されています。
愛情とはなんなのか、真実の愛とはどんなものなのかを考えさせられます。
それとともに、主人公の真実の愛を守り通す心の強さにも惹かれます。
主人公は、どんな弊害があろうとも、自分が感じる甘い感情を真実の愛だと信じ、少女との生活を守るため、人に危害を加えることもいといません。真実の赤を守るためにはどんなことをしてもいいと考えているのです。
その純粋すぎる思いがどのような結末を迎えるのか、先が見えません。
また、この作中では、主人公は感情を甘い苦いと表現します。その独特の表現も面白いところです。