「幽霊船(グイン・サーガ外伝3)」栗本薫

「幽霊船」は、栗本薫が書いた大長編小説「グイン・サーガ」の外伝第3巻として書かれました。
3巻といってもこの本だけで完結する物語なので、他の「グイン・サーガ」を読んでいなくても問題なく読むことが出来ます。
物語は、港町でその土地の権力者におわれた少年イシュトヴァーンが、野性味あふれる彼を養子に貰いたいと考えているカメロン船長の元に逃げ込む所から始まります。
おりしもカメロンが船長を務めるオルニウス号は出航間際であり、イシュトヴァーンは出航とともに陸から離れて追っ手を逃れますが、その船は姉妹船でありながら消息を絶ったオルシウス号の調査に乗り出すところだったのです。
オルニウス号は幽霊船に遭遇するなど様々な困難を乗り越えますが、嵐にあって多くの船員が海に投げ出されます。
他の船に拾われたイシュトヴァーンは、そこで出会った女と恋に落ちます。
その女もやはり消息不明となった恋人を探す航海の途中でした。
最後に幽霊船の墓場に行きついたイシュトヴァーンは、そこで恐ろしい光景を見る事になります。
この小説にはたくさんの魅力がありました。海洋冒険の胸のときめき、ファンタジーの面白さ、そして推理小説家でもある栗本薫ならではの意外な事件の真相など、読んでいる間は現実とは違う世界を冒険している気分になれました。