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『素顔の時間』は中年の必読書!?中年の思いが細やかに描かれている

『素顔と時間』は眉村卓氏の短編小説集です。表題作は、日常の時間と「延伸時間」と作中で表現される不思議な時間の両方を過ごせる人たちの物語です。延伸時間は年齢によって長さが異なり、若くて体力があるほど長い延伸時間を持つことができます。延伸時間には超能力を使って飛ぶこともできます。 延伸時間には、人間は本能の赴くままに生きます。善悪の境は延伸時間内には存在しません。最初は快楽を生みやすい時間として描かれますが、主人公が中年になり、結婚してパートナーとの間が上手くいかなくなると、延伸時間の別の側面が見えるようにな... Read More

『僕は長い昼と長い夜を過ごす』の絆に涙!

東京バンドワゴンシリーズで有名な小路幸也が書いた『僕は長い昼と長い夜を過ごす』は主人公を取り巻く様々な絆に心が温かくなる小説でした。 人よりも長く起き、長く眠ってしまう睡眠障害を抱える主人公。 実はその原因には主人公の子供の頃の家庭環境が大きく関係しているのですが、そんな主人公がとある事件に巻き込まれ、自分と周りの人たちが危険な状況に陥ってしまいます。 自分の身と周りの人々を守るため、様々な道を模索する主人公。そんな主人公を取り巻く人々が見せる友情や愛情が丁寧に書かれていて、とても心が温かくなりました。 ... Read More

エベレストの厳しさを体感できる「空へ」

ジョン・クラカワー著の「空へ」は忘れられない一冊です。1996年に起こった「エベレスト大量遭難事件」に居合わせた山岳ジャーナリストである著者の体験を通して山の恐ろしさや厳しさ、商業登山の問題が描かれています。 エベレストといえば世界一高い山として広く知られていますが、その一見手に届きそうにない8,000mを超える高所が人で「渋滞」するという現象によって、8人もの登山家が一気に命を落としました。6万5,000ドルでエベレストへの登頂ツアーを敢行する、いわゆる商業登山にクラカワー氏は取材のため同行しました。 ... Read More

蟲師

素朴な絵柄にノスタルジックな雰囲気、普段あまり使わない感情を呼び起こされるような物語で、いつまでも色褪せない作品があります。 世界観は作者曰く「鎖国を続けた日本」もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」だそうで、作中に広がる景色には帰郷したような懐かしさを感じます。 「蟲」が引き起こす様々な現象に、その知識で向かい合うことを生業とした「蟲師」。蟲といっても昆虫のような虫ではなく、それは動物でも植物でもない命の源流に近い不思議な生命体です。その姿は見えない人の方が多く、それでもそこに住む生き物たちに様... Read More

シュトヘル

この漫画は、伊藤悠によって書かれた歴史系アクション漫画です。 おもな舞台は13世紀、モンゴル帝国が勢力を拡大していく中で、西夏(タングート)が脅かされていた時代です。その時期、シュトヘルと言う女戦士がモンゴルの兵士を襲う事件が起きていました。 現代の高校生須藤は、カラオケでスズキさんという転校生と出会ったのをきっかけに、まるで魂が乗り移ったかのようにして処刑されたはずのシュトヘルとして蘇ります。 シュトヘルは元々西夏の女性で、殺された仲間の仇として、モンゴル軍とその支配下に下ったツォグ族のハラバルを狙って... Read More

壮大なロマン超大作、王家の紋章、永遠なれ。

高校生の時に友達が学校に持ってきて、クラスで何週間もみんなが夢中になって読んでいた「王家の紋章」を去年、一気に大人買いしてしまいました。 そして、またまたあの高校生江の頃のように病みつきになって読んでいます。 何度読んでも、どうしてこんなに面白いのか!?現代から古代エジプトの王女アイシスの呪いによって古代エジプトにタイムスリップさせられた現代娘のキャロルが、古代エジプトの若き王メンフィスと結ばれ、色々な苦難に巻き込まれるというこのストーリーはある意味、どの時代に読んでも時代背景に古さを感じる事なく、どの年... Read More

ニート兄妹ののんびりライフ 働かないふたり

いわゆる日常ものの漫画ですが、本作の主人公である守と春子の兄妹は揃ってニートで、まったく働く気配を見せません。 しかし引きこもりかと言うとそうでもなく、兄妹でワイワイゲームを楽しんだり、友達と外に出歩いたりして、なかなか楽しい毎日を送ってもいます。 そののんびりダラダラした態度は、何故か近所の人からも好評を得る場合もあり、中にはその様子をのぞき見られていることをきっかけで友達になる場合もあります。 兄の守は頭脳明晰で度胸もあり、何でもできる、エリートならぬ「エニート」、妹の春子は美人だが着飾る意欲をまるで... Read More

DRAGON BALL

今や世界中の人々に愛される、日本が生んだ名作中の名作ドラゴンボール。 大人から子どもまで、たくさんの人から人気があります。ドラゴンボールと作品名にも使われているドラゴンボールですが、世界中に散らばった七つの球「ドラゴンボール」を一箇所へ集めると、「神龍」と呼ばれる龍が現れ叶えたい願いを何でも叶えてくれます。 漫画の話とは言え、夢の様な設定です。もしこの様なものが現実世界に存在するなら、争いが絶えなかったでしょう。 ドラゴンボールの世界でも同様に、物語の前半部分はドラゴンボールを巡って「レッドリボン軍」とい... Read More

ヒカルの碁

私が好きな漫画は、原作ほったゆみ先生、作画小畑健先生作の、「ヒカルの碁」です。もう15年も前の作品ですが、今でも私の一番大好きな漫画で、しょっちゅう読み返しています。 「ヒカルの碁」は囲碁をテーマとした作品ですが、囲碁のルールが全く分からない私でも、問題なく楽しめる作品です。この作品が、囲碁を通して登場人物のキャラクターたちが成長していく姿と、人間関係を描いている作品だからだと思います。 囲碁はスポーツではないですが、スポ根漫画みたいな雰囲気があります。とにかく展開がアツい作品で、主人公のヒカル君がライバ... Read More

ファンタジーなグルメ漫画?ダンジョン飯

スライム、グール、魔法使いにドラゴン、戦士とオーソドックスなファンタジー世界にいる登場人物やキャラクターが、ダンジョンを攻略する物語…。 そう書くとこれまで幾つとなく存在したゲームや映画、本などでありきたりかと思われてしまうのですが、この漫画が一味違うのは、その冒険の食事にスポットをあてたものだということです。 最近はグルメ漫画や小説がはやりで、食べたら「んーーおいしい!」と表現のみのものも幾つもありますが、この漫画はすべたが一味違います。 まず第一に食事の材料が、倒した敵だということ。 通常の冒険ならば... Read More